「こりん」 そのまま食べても、砂糖やお湯をかけてもどうぞ!
こりんという可愛い名前のお菓子を知っていますか?
ひなあられと同じような大きさですが色はついていません。見た目はちょっと地味ですが、食べるとどこか懐かしい味がします。のし餅をサイコロ状に切って、寒の時期にしっかりと干しているので、保存食としても使えます。
おばあちゃんたちは砂糖をたっぷりかけて、お茶やお湯を入れて食べてました。昔からお客さんには砂糖をいっぱい入れて出す方が、ケチじゃなくて良いとされていたそうです。
子どもが熱を出して食欲が無いときでも、これなら食べてくれました。今でも、病気で食欲がないときは、砂糖の甘みが体を優しく包みますよ。
そんな壱岐のソウルフードが最近、ビジネスホテルの朝食にも出されているそうです。ちょっとした心遣いが嬉しいですよね。
七輪でゆっくり焼いた「かきもち」 優しい甘みでココロもお腹も大満足!
もう一つ、もち米を使ったおやつを紹介します。
ついたお餅をかきもち専用の道具で薄く切り、1,2月の寒い時期に並べて干し、カラカラになるまで乾燥させます。かきもちは、一番寒い冬場にたくさん作って乾燥させ、1年分を保存します。
こりんと同じ作り方ですが、お餅をつくときに少し砂糖やゴマなどを入れる家庭もあるようです。
昔は七輪でゆっくり焼いてくれていましたが、最近はレンジとオーブントースターで焼くそうですよ。うちのおばあちゃんは、七輪で焼いて、大きな缶いっぱいに詰めて、島外に住む孫のために何回も送ってくれていました。また、壱岐の椿油で揚げたかきもちもは、3倍くらいの大きさに膨れます。
でも、やっぱり七輪でゆっくりと焼いた、お餅そのままの優しい味のかきもちがおすすめです。
焼き芋よりもウマい「かんころ餅」 さつまいもの甘みで砂糖なしもあり?!
かんころ餅というと五島が有名ですが、壱岐でも手作りしていますよ。
市販されているかんころ餅は、砂糖や生姜をたっぷり使っています。
そこで、私はさつまいもの甘みを活かすように、地元直売所で買ってきたかんころで、砂糖なしのかんころ餅を作りました。学童のおやつに出すと「焼き芋よりウマい、スウィートポテトみたい!」と、手作りかんころ餅は子どもたちにも大好評‼さつまいもの優しい甘みは、今の子どもにも十分通用しますね。
砂糖やバターも使わない安心安全の自然派おやつは、家族のために作るものだったので、大量には市販はされていませんが、JAのアグリプラザ四季菜館(郷ノ浦町東触)やきてみてん(郷ノ浦町志原西触)で予約すると買えますよ。壱岐のお土産や保存食として、おばあちゃんの味を見直してほしいですね。
みなさんもぜひ壱岐でしか味わえないソウルフードを食べに来ませんか?