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[ 壱州人辞典 No.86]ブルーミング代表:中島左貴

-アロマ&リーディングサロン「ブルーミング」の代表を務める。愛猫の名前はジャック、トット、きぃちゃん。動物が大好きで子どもの時の夢が北海道の牧場にお嫁に行くことだった。最初は犬派で3匹飼っていたが、猫を飼い始めて猫も大好きになった。2020年5月に移住。東京都出身、芦辺町在住。-

 

 

Q1.数ある離島の中でも、壱岐に移住したきっかけはなんですか?

東京に住んでいた頃は壱岐とはまったく関係なく過ごしていて、壱岐の“い”の字も父から聞かないまま、父は亡くなりました。そもそも父が知っていたのは、伯母が壱岐にお嫁に来ていて、その夫は少弐公園に銅像もある倉光千秋さんということや、その伯母夫婦が亡くなって、子どもがいなかったので、甥・姪22人に財産が分割贈与されたということです。あとはその持ち分が180分の30の持ち分ということだけだったと思います。

父が亡くなって、ようやく私たちに「壱岐に家が残されている」って連絡が来て。“壱岐ってどこだっけ”くらいのレベルで、そんな離島に古い家なんて残されても・・・きっとボロ家だろうし、むしろ迷惑くらいの感覚だったんですけど、まぁとりあえず見に行こうと思って見に来たら、この立派なお屋敷でびっくり仰天。

それから結局、移住してくるまで26回かな、2か月に1回通って、2週間くらい滞在して片付けと掃除をして。それでようやく。

 

 

Q2.ペットを連れた移住で大変だったことはありますか?

壱岐への移住は私と、愛猫2匹と、今は長野の山奥に家族で住んでいる娘、3歳の孫、娘の猫2匹も一緒でした。娘と孫は娘婿が家を探す半年間、一緒に壱岐で暮らしていました。

猫達がストレスなく来られるようにと思って、フェリーの一室を予約して、そこは猫を出せるようにしていましたが、直前になって、コロナでだめになって。しょうがないから飛行機を急遽予約して来ました。猫達は朝家を出てから、小さいケースに10時間も入れっぱなしでかわいそうでした。その時は私と娘の2人で両手に猫を持って、孫は手を繋げないから、服の裾を持っていなさいって感じで。

来てみたら意外とすんなり馴染みました。あ、でもこの家はノラちゃんが入ってくるんですけど、漢気の強いノラちゃんがこっちに向かって威嚇したんですよ。そしたら東京で今までしたことなかったマーキングを家の中でするようになったんです。今は大丈夫になりましたけど最初は参りましたね。

きぃちゃんは、もともと壱岐のノラ猫だったんです。避妊手術に連れて行って野生に返そうと思っていたら、そのまま懐いちゃって、今も一緒に住んでいます。

 

 

Q3.壱岐に来て不便さを感じることはありますか?

なんといっても最初に壱岐に降り立った時に感じたのが、なんていうのかな。ふぁーって空気感が全く違って、たぶん電磁波が少ない。東京はどこに行っても電磁波じゃないですか。そんなのが壱岐って無いんだろうなって。まさに“イヤシロチ“(癒しの場)という感じがしましたね。

 

Q4.あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?

「本当に大切なものに気付ける島」って感じがしますね。

東京にいると、日々の暮らしに追われてしまって、本当に自分は何がしたいのか、自分の使命っていうかお役目って何なんだろうかって、そういうことを考える間もなくバタバタしていたような気がして。

でもそんな中でも好きなことはやってきたつもりなんですけど、好きだと思ってやってきたことが、全部壱岐に来るまでの準備だったんだなっていうくらい納得できる感じです。

 

今は博物館のボランティアガイド見習い中で、ガイドの勉強をすることは壱岐を知ることにも繋がって、知れば知るほど、壱岐ってすごい島だなっていうのが分かります。今、活動している未来座の劇でも壱岐を題材にしているし、こんな小さな島だけど、松永安左エ門さんや小山弥兵衛さんのようなすごい人達がいたんだと知ることが出来て嬉しいです。

来た時から骨を埋める覚悟で来ているんですけど、知れば知るほど、どんどん惚れ込んで行くっていうか。こんな魅力的な島とご縁が出来たことが、すっごい幸せです。毎日神棚に向かって、壱岐で暮らさせていただいていること、倉光邸で生活させていただいていることに感謝します。感謝の毎日です。

Photo by 髙田望


【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】 – Part 8 (ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

はんこさん

福岡県出身・宮古島育ち。けしごむはんこ作家と壱岐市地域おこし協力隊として活動。
壱岐での愛称は「はんこちゃん」

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