－放射線技師を目指し、高校卒業後は大阪の専門学校へ進学。就職を機に帰島。休日には地元の仲間とスローピッチソフトボールを楽しみ、昨年の県民体育大会では優勝の成績を残すなど、生涯一捕手として現役選手を続行中。郷ノ浦町出身。－
Q1. どんな仕事をしているのか教えてください
ラジエーションハウスです（笑）壱岐病院で放射線技師として勤務しています。
放射線技師になったきっかけは、私が高校2年の時に父が食道がんで亡くなったんですね。そのがんが見つかったのが、壱岐病院の前身である壱岐公立病院でのバリウム検査なんです。その後は九大病院で手術し、放射線治療で食べられなかった食事も、うどんが食べられるようになったと喜んでる姿を見て、病気を発見し、治療にも携われる放射線技師の仕事に興味を持ったんです。高校2年生の時に進路としてその道を目指して、大阪の専門学校に進学しました。元々壱岐には帰って来ようと思っていて、タイミングも重なり卒業後はそのまま壱岐に戻ってきました。
気づけばもう30何年。職場では優秀なスタッフに支えてもらいながら、日々頑張っているところです。
Q2. 壱岐に帰ってきて良かったなと感じる瞬間はいつですか
自然も勿論そうなんですけど、いろんな人との繋がりがとても楽しくていいなと思いますね。
うちの近所にある水天宮（神社）は1999年にお社を新しくされたんですね。そのとき、「お祝いもかねて2000年をカウントダウンで迎えようや」と地元の青年会で言ったんです、そしたらみんなが賛同してくれて、とっても感動的な2000年の瞬間をむかえることができたんですよね～。それから23年毎年開催しているんですが、当時から関わったみんなも歳を重ねましてね、青年会員も老人会員に（笑）
また高校生のときから参拝に来ている10人くらいの子ども達が、今では立派な社会人として成長し、同級生との再会に喜んでる姿を見るのも、なんとも微笑ましいですね。
生まれ育ち、遊び場でもあったこの神社にたくさんの人が集い、新年を迎えてくれることに喜びを感じます。これからも続けていきたいです。
有志で企画した年末カウントダウンを開催する水天宮
Q3. 今後壱岐がどのような島になったらいいなと考えていますか
「人が集う」そんな島であってほしいですね。
周辺でも空き家が目立ってきました。人口減少にはなかなか歯止めがかからないでしょうが、昔みたいに近所で遊ぶ子ども達の声や、笑い声の絶えないおばちゃんたちの立ち話など。活気のある壱岐の島になってほしいです。
Q4. 壱岐のこれが凄い！と思うところはどこですか
この辺は結構古墳が多くて、うちからちょっと行ったところに松尾古墳があるんですが、実はうちの庭にも古墳があって（笑）。
庭に古墳がある家は日本全国さがしても、中々見つからないんじゃないかなと。
一支国博物館で古墳の資料を見ていたら、「永田３号古墳、、、？あれっ、これ自分ん家？」ってことから判明して。思えば昔、古墳好きな方が家に写真を撮りに訪ねてこられたこともありましたね。
私が子どもの頃は、古墳の岩に乗って近所の友達と遊んでたけど、まさか自宅に古墳があるなんて、、、。
土谷さんの自宅敷地内にある「永田３号古墳」の一部
Q5. あなたにとっての壱岐を一言で表すなら
やはり「繋がり」でしょうか。
家族、親戚、学生時代の友人、職場の同僚、地元・スポーツ・趣味の仲間。
この壱岐でたくさんの人との出会い繋がりがあって今の自分がいるんですね。皆さんに感謝です。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
～壱州人辞典一覧はこちらから～
