-外国の人と交流できる場所を壱岐に作る”という想いから、築50年を超える古民家を2年間かけて改修。2018年にゲストハウス和茶美をオープンした。壱岐島で生まれ育ち、自身のバックパッカーの経験から旅人目線で壱岐らしい体験を提供している。-
Q1. 壱岐に来る前は何をしていましたか?
大学卒業後に(※1)ワーホリで2年間くらいオーストラリアにいました。それから色々旅をして、世界を回ろうって思っていたんですが、長男だったので一回家に帰ってこいと言われて25歳の時に壱岐に戻ってきました。農協に就職して週末バックパッカーを続けていましたが30歳を機に辞めました。
※1 ワーキングホリデー:18~30歳の青年を対象に、2ヶ国・地域間への休暇目的の入国および滞在期間中における旅行・就労を認める制度。
Q2. なぜ壱岐でその仕事(活動・企画・イベントなど)をしようと思いましたか?
もともとその海外にいた時から“外国の人と触れ合える場所があったらなあ”と思っていました。
そういう空間が壱岐になかったので、海外の人が来てくれるような環境を壱岐に作れば、自分が海外に行かなくても毎日楽しいなと思ったのが最初のきっかけです。
あと、壱岐の子どもたちにとっても世界と触れ合えるような空間を作りたいなと思っています。まずはそのきっかけとなる受け皿を作ろうと思って、宿を始めました。
Q3. ゲストの方におすすめする場所はありますか?
おすすめの場所は何ヶ所かありますけど”一番いいよ”って言っているのは、辰ノ島か猿岩ですかね。僕はこの島生まれ育ったので、今までいいと思ったところを、まず来てくれたお客様にご説明します。
あと、これも僕が海外で体験したことなんですが、料金の安い交通手段があるだけでその土地で遊べる幅が断然広がるんですよね。なのでうちに泊ってくれたお客様にはレンタルスクーターをお貸ししてます。お勧めの場所をスクーター使って回れば、一日でこの島は回れてしまいます。そうすると「すごい良かった」って言ってくれる方が多いので、ぜひ皆様にも体験いただきたいと思っています。
Q4. 壱岐に来て不便さを感じることはありますか
うーん、思いはたくさんあるけど言わないようにしています(笑)
まずは自分が見つけた目の前の課題に対して、自分が出来ることをやっていくということを大切にしています。上手くいけばそれがビジネスチャンスですし。それをどう実現するかを考えるだけだと思っています。
Q5. あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか
「可能性に溢れた島」かな。
僕としてはそう思っています。お客様からもよくそう言われますし、来てくれたらすごく感動してくれます。
モノはいいのに、魅力が上手く英語で発信出来ていないんじゃないかなと思っています。これだけ自然が残ってて、どこからでも20分あれば海にいける。しかも福岡みたいな都市部に1時間でいける離島なんて日本中探してもそうそうないじゃないですかね。立地条件を考えても可能性がある島なんじゃないかなと。やれば結果がでるんじゃないかなとは思っています。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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