－壱岐市芦辺町出身。吉田酒造５代目。銘柄は焼酎「壱岐の島」と、日本酒「男嶽」があった。父の代で合併して、現：壱岐の蔵酒造となっている。壱岐の蔵酒造では取締役として１８年勤めていた。焼酎が大好き。自然も大好きで、大学時代は山岳部に所属していた。子ども２人が幼稚園生の頃、北アルプス大日岳にも登った。６７歳で「小粋なソフト」を開業。夫は石田町出身。－
Q１．壱岐に来るまでは何をしていましたか？
高校卒業後、京都の短大へ進学・卒業しました。どうしても壱岐に帰りたくなかったので仕事を一所懸命探しましたね。当時は自宅から通勤しないといけない職場も多く、やっと見つけた仕事が塾でした。数年働いたのちに結婚して、仕事を辞め東京で暮らしていました。塾の横浜支店ができる話もあり待っていましたが、その内に子どもが出来て、主人の転勤で福岡へ戻ってきました。
宅地建物取引士の資格を取り、建設会社で働いていましたが、父が亡くなり壱岐の蔵酒造の営業として、福岡から大阪まで飛び回って働きました。それから本社が忙しくなってきたことと、母が壱岐に居たということもあり、単身で戻り、壱岐に帰って来てからも約１１年本社に勤め、６１歳で引退しました。
長年の営業経験の中で輸出業務に携わり、海外への興味も強くなり引退後は世界中の国々を見て回りました。６１歳になる年にスキューバダイビングの資格を取りに行きましたね。今は太極拳や卓球も楽しんでいます。
Q２．どんな仕事をしているのか教えてください。
開業する１か月前に、ぱっと思いついて「小粋なソフト」というソフトクリーム屋さんをしています。
実は壱岐の蔵酒造で勤めている時に、試飲コーナーで焼酎アイスを取り扱っていましたが、それが廃盤になってしまって。その時にソフトクリームを売ろう！という話があったんです。でもその当時のソフトクリームの機械は５個くらい作ったら、もう次が作れないような物でした。それで話は立ち消えになりました。
２０２１年の３月に、孫と福岡でソフトクリームを食べたんです。それがすっごく美味しくて！「そうだ、１０年前に壱岐の蔵酒造でソフトクリーム屋をしようとしたけど、未だかつて誰もしていない！」と思って、４月に店舗のオーナーと話して、６月に開業とトントン拍子で話が進みました。冬場がやっぱり暇みたいで、最近はみんながやらない理由が分かりました。（笑）
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- 果樹園ソフト。左からキウイ・モモ。
Q３．島ならではと思うところはありますか。また、どんなところですか？
ずっと島を離れていたけど、幼なじみや友人と再会したら、すぐに仲良くなりました。それだけでもすごく良かったなと思っています。でも福岡の友達から「あなた、仕事を辞めたら帰って来るって言ったよね？」と言われました。
高校卒業する時は壱岐から出られることが、すごく嬉しくて「二度と壱岐には帰らない！」と思っていましたが、今は壱岐が楽しいです。最高ですもんね、壱岐って！
都会に住んでいたら、通勤に１～２時間くらいは普通にかかるでしょう？でも壱岐では１０分です。いくら遅くまで仕事してもすぐに帰れます。そして景色も良いですよね。海を見ながら帰って、最高です。
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- イオン壱岐店 ピア２１専門店街の１Fにある。
Q４．あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか？
「楽しく暮らせる所」かな？
友達がいて、自然がいっぱいで食べ物が美味しくて、なんでも楽しめるところですね。
あとは人が濃いのかな？都会はあっさりしていて良いんですけど、壱岐では隣近所も仲良しでそれも良いのかなって思っています。
今は帰りたくないと思っていた壱岐に帰ってきて、楽しんで暮らしています。不思議ですね。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
～壱州人辞典一覧はこちらから～
