-壱岐市芦辺町出身。昭和21年に生まれ、高校生まで壱岐で過ごし、國學院大學神道研修部へ2年間通学。その後、長崎県にある諏訪神社で従事。昭和44年の23歳の時に寄八幡神社の宮司に任命され25歳で結婚。昭和46年から30年間「民宿つるや」を経営すると同時に、保健所の食品衛生の指導員も勤める。当時はお祓いの仕事も忙しく、食品衛生研修旅行の時も、宿泊先に電話がかかりお祓いの仕事をする為に急いで帰ることもあった。もし宮司以外の仕事をするなら車の整備工になりたかった。-
Q1.壱岐で今どんなことをやっていますか?
神主一本です。寄八幡神社のほかにも、小島神社・高御祖神社・兵主神社の宮司も務め、お祓いや神楽をしています。例えば地鎮祭、厄払い、井戸のお祓い、交通安全の車のお祓い、商売繁盛のお店などのお祓いをします。諸御祈願もします。祈願をした際には感謝もあります。
寄八幡神社のある八幡地区だと海女さんがいるので、大漁祈願や事故のないように必ず御祈願と感謝をします。あとは家相も見ています。家の方位の吉凶も見ます。これは天体相手で地球相手です。
神楽では「豊年舞」が得意中の得意です。
Q2.「実りの島、壱岐」と言われていますが、壱岐のこれが美味しい!好き!という食材(食べ物)はありますか?
なすびと天ぷらの煮つけ!夏はこれに決めています。自分で作るんです。学生時代は山によく登って、テントの側で作っていました。野菜でも魚でも旬のものをよく食べるようにしています。
Q3.壱岐の好きな場所はありますか?
今のところは小島神社ですね。平成17年に小島神社の宮司に任命された翌年からパワースポットとして人気になりました。氏子様は昔18戸でしたが、今は8戸になりました。
Q4.あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?
島全体が「歴史とロマンの島」でしょうね。
陸地と繋がっていれば、まだ発展するんでしょうけど、島であったからよかった部分もあったんでしょうね。中途半端な島はダメです。「橋掛けるには遠すぎる、飛行機飛ばすには近すぎる。」壱岐島はちょうど良い距離ですね!!
あとはウニの味がいちばん良いです。壱岐のウニは、いちばん味が良い。北海道のバフンウニの方が大きいけど、味は壱岐のウニの方が良い。ということは自然の恵みもあって、地球上で緯度経度の位置が良いんだなと思っています。そういうところを誇りに思っています。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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