-壱岐市郷ノ浦町出身。高校卒業後、島外へ。大学進学、車屋さんに勤めた後、帰島。壱州人辞典No.20の宝亀継吾さんと同じ音楽バンド”FTC”のメンバーでベースを担当している。愛称はドリさん。4半期に1回、行きつけのお店で散髪をしている。大型バイクを所有しているライダーでもある。-
Q1.どんな仕事をしているのか教えてください。
松正商店というタイヤ屋をしています。店頭での販売・作業のほか、出張作業や整備工場・スタンド等への卸しもやっています。スペアキーも取り扱っているので、周りからは鍵屋さんと言われることもありますね。
このお店は2016年に自分の代から始めました。もともと別のお店で仕事していましたが、そのお店が閉店してしまって、どうしようかなと思っていた時に、勤めていた時の取引先が、「松田さんがお店をするなら、引き継いで取引して良いよ!」と言ってくれて、それもあってお店を構えました。
Q2.休日の過ごし方を教えてください。
休日というより空き時間ですが、音楽バンドやフラダンスの活動をしています。壱岐にはフラダンスチームが大きく分けて3つくらいあります。フラダンスは日本でいう神楽みたいなもので、男性も踊ります。男性踊りと女性踊りと全然違うんですよ!
もともとは島内に住むfacebook友達の還暦祝いに、余興でフラダンスをしようという話になりました。そのメンバーの1人にフラダンスの先生がいて、企画後もおもしろかったので習ってみようかなと思い始めました。うちのチームでフラダンスをしている男性は私の他に2人いましたが、今は私だけですね。
男性を勧誘しますが、“女性がするもの“というイメージが強くて、本腰入れてやろう!という人はなかなかいないですね。実際やってみたら、すごく楽しいんですよ。
Q3.壱岐が変わったなと思いますか。またそれはどんなところですか
コンビニが出来たことが1番変わりました。まさかできるとは思っていなかったです。前からコンビニっぽい12時で閉まる店はありましたけど。だから最初にコンビニが来た時は衝撃でしたね。
Q4.壱岐にこれがあったら(出来たら)良いなと思うものはなんですか?
コンビニが出来たら、これ以上何を求めるのかな?と思います。コンビニもいくつかあるし、大きいドラッグストアもあるし、これ以上はいらないかな。便利になりすぎた感はあります。大きいお店ばかりになったので、小さい商店は大変です。今は郷ノ浦の町もゴーストタウンのようになっちゃいました。だからこれ以上何か作ってほしいという想いはないですね。
しいて言うなら、航送運賃を安くしてほしいなと思っています。離島でネックなのは送料なので。逆に島からの送料も下がれば、壱岐の品物も島外へ出品しやすくなると思います。人の運賃だけ安くしたら※、どうぞ島外へ出て買い物してくださいと言っているようなものですからね。島外の人には補助が無いので、人に来てほしかったら、そっちを割引したら良いのにと思っています。
※国境離島島民割引のこと。平成29年4月1日から、特定有人国境離島法に基づく国の特定国境離島地域社会維持交付金を活用して国境離島の航路・航空路運賃が、JR運賃並に引き下げとなった。~壱岐市役所HP参照~
Q5.あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?
色々と考えましたが、「拠り所」みたいなものですかね。
島外に出ていても帰るところがあったから良かったなと思っています。何かがあっても帰れる場所があるから、何があっても心配はないかなと思いました。島だから、こういう気持ちが生まれたのかもしれないですね。
あと島を出る時は海外だと思っています。小さい頃は、夏休みに島外へ行くことはワクワクして楽しみでした。夜寝られないとか、到着した日の夜はいとことワーワーとうるさくして怒られることもありました。笑
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
~壱州人辞典一覧はこちらから~