-壱岐市勝本町在住。佐賀県唐津市出身。大学卒業後は専門商社に勤務、海外営業を担当し3年勤務後退職。その後はゲストハウスLAMP野尻湖で宿泊部門の主任として勤務し、現在はゲストハウスLAMP壱岐の支配人として運営を任せられている。-
Q1. 壱岐に来る前は何をしていましたか?
いつか自分でゲストハウスを開業したいという夢があって、長野県野尻湖にあるゲストハウスLAMPで約2年勤務していました。夢を実現するための経験をたくさん積むことができたけど、新型コロナウイルスの影響が長野にも来ると、これまでと環境も状況も一変して、正直目の前が真っ暗になりましたね。
ゲストハウスの開業は地元唐津で実現したかったことと、シンプルにいつか地元に帰れたらいいなと考えていたので、長野の仕事は辞めて唐津に帰りました。その後は父の仕事を半年ほど手伝っていたんですが、これまで全く経験のない仕事に触れたことで、やっぱり自分は宿泊業が大好きだってことに気づけたんです。
一度はコロナで厳しくなった現実に目を背けてしまったけど、チームで動く宿泊業に再度挑戦したいって思っていたところ、ご縁をいただき今年3月からLAMP壱岐で働くために移住しました。
Q2. 壱岐に移住した決め手は何ですか?
これ!って決め手があるわけではないってのが正直なところです。(笑)
地元の生活に憧れて、いざ長野から唐津に帰ってきてみると、唐津に住むことにこだわらなくても、いつでも地元に帰れる距離に住めればいいのかな、って思い始めたんですよ。そんな軽い気持ちから移住しました。
ただ、実際に壱岐に暮らし始めてみると、、、壱岐、凄くいいですよ。
Q3. 具体的には、壱岐のどこにそうした思いを抱きましたか?
やっぱり人ですね。壱岐の人は優しいし、心の壁がない。ついこないだ単身で移住したばかりなのに、地元のような安心感があるくらいです。
いろんな地方に住んでみると、場所によってはご近所付き合いはほとんどなく、冷たい対応を取られた経験もありました。ただ、今私が関わる壱岐の人たちは、何事も温かい目で見守ってくれています。壱岐には豊かな環境と食べ物にスポットがよく当てられますが、それに負けないほどの「豊かな心」を持つ人も、壱岐の大きな魅力だと感じています。
Q4. これから壱岐でどんなことをやっていきたいですか?
1番はやっぱりLAMPを盛り上げることです。
壱岐には島外から人を呼び込むことができる資源がたくさんありますが、新しいアクティビティはもちろん、既存の体験プランももっと磨き上げることができると思います。壱岐でしか味わえない非日常な時間を旅行者に提供して、1泊だけでなく、2泊、3泊と勝本に滞在したくなるような仕組みを作ることができれば、勝本の町おこしにも繋がると信じているので、まずはこの仕事を全力で取り組むに尽きますね。
あとはプライベートなことになりますけど、将来結婚して家庭を築きたいので、もし壱岐で素敵な方と出会えることがあればうれしい限りです。誰か紹介できる方がいたら是非お知らせください(笑)
Q5. あなたにとっての壱岐とは
「新鮮」ですね。
新鮮といっても単に食べ物が美味しいって意味だけでなく、都会に住む人にとっては島民同士の距離感は新鮮な慣習だと感じるだろうし、現存する壱岐の神社や史跡も初めて見る人にとっては新鮮な景色に映ると思うんですよ。一見古いと思われるようなもの、見慣れないものも、それを初めて見る人にとっては新鮮に映る。そうした財産が壱岐にはたくさんあります。そこにこれだけ便利な環境でアクセス・経験できるのは、他の離島には無い大きなポテンシャルだと思います。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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