壱岐市の東側、印通寺港から空港に向かう道の途中にある「ベーカリーはるかぜ」さん。
ちょっとシャイな店主が焼くおいしいパンを楽しみに、島中からお客さんが訪れる地元で人気のパン屋さんです。お店に入ると焼きたてパンのおいしそうな香りと、季節や曜日ごとに焼かれるさまざまなパンが出迎えてくれます。 その中で私のおすすめは金曜日限定で販売される古代米を使った「黒米食パン」。「黒米(くろまい)は身体にいいもので、壱岐で収穫された黒米を使ったパンを作りたい」という店主の想いから商品化されたそうです。使われている黒米は壱岐の原の辻(はるのつじ)遺跡横の田んぼで無農薬合鴨農法(農薬を使わずカモにより水田の除草、害虫防除する農法)を用いて栽培されています。安全で、ポリフェノールやビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、美容や健康にとてもよいそうです。黒米食パンは生地の中に黒米が皮ごと練りこまれており、黒米の色素で生地の色も少し紫色です。つきたてのお餅のようなやさしい香りもします。生地はとても甘く、黒米のモチモチした食感や独特の風味が広がりとてもおいしいです。 同じく原の辻遺跡から出土された人面石をモチーフにした壱岐のご当地キャラクター「人面石くん」のパンも予約販売されています。キャラクターパンは店主が丁寧に手作りされるため、前日までの要予約で受け渡しは予約日の17時以降になります。中のクリームはチョコ、カスタード、あんこ、スイートポテトの4種類から選べ、こちらも子供から大人まで喜ばれるおすすめのパンです。 天気のよい休日は黒米食パンで作ったサンドイッチや「人面石くん」のパンをお供に、原の辻遺跡の散策でゆっくりと古代ロマンに思いをはせてみるのはいかがでしょうか。