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むぎ焼酎発祥の地を「玄海酒造の歴史と焼酎への想い」でつづる

壱岐には1995年に世界貿易機構(WTO)により地理的表示の産地指定を授けられた「壱岐焼酎」があります。
壱岐での焼酎造りは16世紀頃からと言われていますが、大陸の交易地であった地理的条件を加味すれば頷けます。
同時に壱岐は県下でも有数の米の生産地ですが、歴史的背景から米は年貢の対象となり自ずと麦を焼酎の材料にしたことにも納得できます。
蔵元のひとつ「むぎ焼酎壱岐」とよばれる玄海酒造の歴史とともに、「壱岐焼酎」の歴史・製造法・商品の特長を紐解いて見ます。明治35年の記録では港町(浦)には清酒の酒造場が17軒、良質な水が豊富な内陸部(触)では焼酎の酒造場が38軒営まれていました。その焼酎蔵元のひとつとして、明治33年(1900年)創業の玄海酒造「むぎ焼酎壱岐」の歴史が始まります。最標高「岳ノ辻󠄀」の麓に位置し山からの豊富な湧き水を利用して生まれた「瀧泉」という銘柄から売り出されました。

「壱岐焼酎」は、米麹1に対して麦2で造り、麹づくりから蒸留まで約3週間を要しますがその過程を簡単に説明します。
①麹づくり(~2日目)
蒸米に麹菌が繁殖したものを麹と言います。麹の原料となる米1トンを使用します。
②一次仕込み(3~8日目)
つぎに仕込む主原料の大麦を発酵させるための強くて優秀な酵母を増殖させるための作業です。
この過程で醪(もろみ)ができます。
③二次仕込み(9~22日目)
一次仕込みでできた一次醪に蒸麦と仕込み水を加えて二次醪ができます。
米1トンと大麦2トンなら水を加えて約8トンの醪ができます。
④蒸留(23日目)
ひと釜ごとに蒸留する単式蒸留で、原料の香味が残る味わい深い焼酎になる。これが「本格焼酎」と呼ばれるものです。
8トンの醪は午前と午後の2回に分けて蒸留され、25度で換算すると8トンの醪(もろみ)から約5.2キロリットルの焼酎ができます。
⑤貯蔵と熟成
2~20年かけて熟成し、美酒に変化します。

「むぎ焼酎壱岐」のこだわり
①材料
農薬不使用合鴨農法による米やオーガニックの認定を受けた大麦も使用します。
②蒸留
常圧蒸留や減圧蒸留を行います。
③アルコール度数
13~43度までの15種類
ex.「スーパーゴールド33」創業明治33年と壱岐島が北緯33度に位置することから命名されました。
④貯蔵
ホーロー・ステンレス・樫樽・甕貯蔵
ex.初めて樫樽を使用したのは昭和36年で、業界初の取り組みです。
⑤焼酎資料館(注1)
資料の展示、焼酎の試飲や販売も行われています。

壱岐には他に6蔵の酒造場があり、併せて「壱岐七蔵」(注2)と呼ばれています。
赤ワインのポリフェノールは血栓を出来にくくすると言われていますが、本格焼酎のウロキナーゼは、血栓を出来にくくすると共に、血栓を溶かす作用もあります。
お休みの日は、ご家族お揃いで「壱岐七蔵」巡りも楽しいひと時が過ごせます。是非、お気に入りの焼酎の味を見つけて下さい。

(注1)「焼酎資料館」
9:00~17:00(月曜~土曜)、10:00~16:00(日曜)
休館は年末年始と8月15日
TEL.0920-47-0160(むぎ焼酎壱岐)

(注2)「壱岐七蔵」 ※玄海酒造(株)以外の酒蔵
天の川(あまのかわ)酒造株式会社
有限会社山の守(やまのもり)酒造場
重家(おもや)酒造株式会社
株式会社猿川(さるこー)伊豆酒造場
株式会社壱岐の華(はな)
株式会社壱岐の蔵酒造
取材協力(敬称略)
玄海酒造(株)取締役会長 山内賢明
玄海酒造(株)代表取締役社長 山内昭人
玄海酒造(株)     社員一同

春一番さん

人生の半分を東京で暮らし、親の介護で故郷に戻って来ましたアラカン男性です。
都会で生まれ育った方々が抱かれている、「田舎生活への不安や憧れ」などを踏まえて、都会での生活を経てこそ気づく、田舎生活の良さをちっぽけでも心に触れた感情を交えて、お伝えできればと思っています。
SE歴25年、趣味はJAZZ鑑賞。

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