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[ 壱州人辞典 No.96]神洸水産:永村弘一

-長島の漁師の家庭で生まれ育った。20歳から約20年間、兄弟4人と共に1つの漁船で日本中を転々としながらイカ釣りで生計を立てる。現在は神洸水産代表として壱岐を拠点に各地で、漁を行う。長崎県の壱岐地区漁業士会会長。つぶ貝が大好き。-

 

Q1. 今までどんなことをしていたのか教えてください

 若い時から兄弟4人と一緒にイカ釣り漁で全国転々としていました。そういった生活を20歳から40歳くらいまでしていましたね。北は北海道から南は東シナ海まで。平成元年までは大陸の12海里まで漁が出来たので北朝鮮の方まで行ったりもしました。
 各地に行って人と人とのつながりができましたね。漁師で成果を上げるには地元の人たちに一人からでも嫌われたらダメなんです。まんべんなく好かれないと。それが大事です

 

 

Q2. 人付き合いをする上で気を付けていることはありますか?

噓をつかないで誠心誠意、正直である事ですね。おべっかとか使わなくていいです、特に若い時は。仕事を一生懸命やって酒も一生懸命飲む!漁師は漁法を手にとっておしえることはしないんですよ。でも酒を飲んだらしゃべりだすけん、だから酒に強くないといけない。だって強くないと教えて貰っても忘れてしまうじゃないですか(笑)これは鉄則です

複数船の乗組員と協働で助け合って作業する。

神経〆と徹底的な血抜きで出荷の品質にこだわる。

 

Q3. 普段のタイムスケジュールを教えてください

早朝から漁の時は前日の夕方から出発して場所取りをしたりします。ベストな漁場を確保しないと獲れないので。人と同じように寝ていこうとしたらダメ、乗組員と一体になって出発時間を決めます。例年のスケジュールはだいたい・・
3月~7月シイラ 7月~9月イカ 9月~12月鮮魚販売&加工 12月~3月ブリ・イカ
というスケジュールですが近年はイカの漁獲量が減っていて、乗組員はだいたい7月で一旦解散することが多いです。

 

Q4. なぜ壱岐でその仕事をしようと思いましたか

どうせやるなら一番になりたい!と思ってずっとやっています。人と同じやり方では超えられない。井の中の蛙にならないように、勉強して冒険しました。そしたら色んな人が可愛がってくれました。ありがたかったですね。今があるのは本当に出会えた皆さんのおかげです

Q5. これから壱岐でどんな事をやっていきたいですか?
三島(長島・原島・大島)を有名にしたいですね。三島の魚は新鮮で美味しいと言わせたいです。東シナ海から日本海に向けて一方方向で対馬海流が流れてますが、実は壱岐の地点では海流が戻っていく(返りの潮)んです。この独特の海流と豊富な餌が壱岐の魚の美味しさの秘訣だと思っています。あとは上手くその魅了を伝える事。それが私のやるべき事だと思っています。

 

Q6. あなたにとっての壱岐を一言で表すなら

当たり前のようで、、ここを捨てる気はないね。

福岡にいる子供から「お父さんも福岡に来たら?」と言われるけど、ここを出てどっかに住もうという気はないですね。それくらいいいです。自分のふるさとの長島をもっと良くして、人が沢山来てくれるような島にしたいですね。

Photo by 髙田望


【壱州人辞典とは】

地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、壱岐に住む(暮らしている)を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。 


~壱州人辞典一覧はこちらから~

壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】 – Part 4 (ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

ごーちゃんさん

栃木県生まれ。東京→福岡→札幌→東京→大阪を経て壱岐に移住。趣味は釣りとサウナ。

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