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”神話伝説の島”壱岐 意外と知られていない河童伝説

壱岐は”伝説の島”と言っても過言ではないほど、沢山の言い伝えが残っている島です。
中でも意外と知られていない話で、河童(かっぱ)伝説があります。
河童伝説は、全島に百話近くありました。
○河童の証文石(しょうもんせき)・・・勝本町湯ノ本地区
○河童の寺「高源寺(こうげんじ)」・・・芦辺町箱崎地区
○河童の神「菱川(ひしごがわ)神社」・・・芦辺町諸吉地区
○河童の祠(ほこら)・・・石田町印通寺浦
○市山堤の河童・・・郷ノ浦町東触
○河童の雨乞い(あまごい)・・・郷ノ浦町片原触
○河童の恩返し・・・郷ノ浦町武生水地区
○河童の願掛け・・・郷ノ浦町柳田触
○河童の返礼・・・芦辺町箱崎地区 など
短い話から長い話まで数知れず残っていました。
河童は悪さばかりするし、怖い話が多く、見た目も決して可愛いものではなかったようですが、
中にはものまねが大好きで面白い河童や、とても美しい女で人間に恩返しをする河童もいたようです。

 

河童の証文石(しょうもんせき)
この話は、幕末安政年間、湯ノ本(ゆのもと)の中程に蛭子神社という
社の横に、篠崎某という人がおられた頃のお話です。
篠崎さんがある夜、湯ノ本新田を帰っていたら、河童があらわれて
「おじいさん角力をとろう」と言って道を通さなかったそうです。
篠崎さんは、まともに戦ってては勝ち目はありません。かねてのうわさで
河童は頭の上にある皿の水が無くなると力が入らないということを思い出し
頭を下げて一礼をしてみせました。河童もそれを真似て一礼をしたため、
頭の水がこぼれ、ひとたまりもなく負けてしまいました。
負けた罰として河童の腕をもぎとって帰り、家で寝ていたら
「腕を返してくれ」と河童が騒ぎ、眠ることができません。
そこで、篠崎さんは「今後一切、湯ノ本湾で人に悪さをしないと誓うなら証文を書け」
と言って庭の石に書かせました。
今、その石は、湯ノ本”海老館(かいろうかん)”のすぐ上の丘にある
稲荷神社にあります。高さ1m程の水成岩に爪痕がしっかり残されています。
壱岐島内にはそういった証文石が沢山残っています。

 

河童の恩返し
勝本町坂本触に、鶴の恩返しならぬ、河童の恩返しのお話を発見しました。
米田某という農家があり、その米田さんのお話です。
ある初夏の頃、米田さんが田植えから戻って風呂で汗を流していると
一匹の河童が犬に追われ、必死に逃げ回り、米田さんの家の中まで逃げて来ました。
かわいそうに思い、米田さんは裸のまま風呂を飛び出し、犬を追い払って河童を助けてあげました。
翌朝、植え残しがあったはずの田んぼが、一夜のうちにすっかり植え終わっていました。
河童がお礼のつもりで手伝いをしたようです。
しかしなんとも雑な植え方だったので、少し植え直しをしました。
秋になり収穫の時、それはそれは見事な豊作だったそうです。
が、不思議なことに、米田さんが植え直したところだけが実らなかったのは
きっと、河童が豊作を祈りながら植えた苗には願がかかっていたためなのかもしれません。
河童が悪さをする話が多い中、ほっこりするお話が残っていて本当に良かったです。

石猫さん

博多生まれの壱岐育ち、アラフィフ主婦です。
結婚が遅かったため、まあだ、小学・中学・高校生の三児のママをやっています。
日々、子育てと介護と仕事の三刀流?で無理のきかない身体とも闘っています。
そんな日常の中で、先人(百歳まで長生きしてくれた祖父や父)が残してくれたお話や言い伝えを少しずつ調べています。すると、壱岐には神話や伝説がいっぱいで調べれば調べるほどいろいろわかって楽しいです!
神秘的な壱岐を少しでも紹介できればいいなと思っています。

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