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[ 壱州人辞典 No.87]けしごむはんこ作家「あやとりや」:藤木彩乃

-けしごむはんこ作家“あやとりや”として2013年頃から福岡を拠点に活動を始める。「ほんの少し、あなたの暮らしを彩ります。」をコンセプトに、イベント出店やワークショップ、オーダー制作などを行う。壱岐へ初来島した時に子ども時代を過ごした宮古島に似た“最高の環境”だと感じ、移住を決意。2019年から、壱岐市地域おこし協力隊として活動。壱岐でのあだ名は「はんこちゃん」。壱岐で始めたことはサーフィン。福岡県生まれ宮古島育ち、芦辺町在住。-

 

 

Q1. どのような経緯で壱岐を知りましたか

2018年に、みなとやゲストハウスでヘルパーをするために壱岐に初来島しました。
きっかけは、はんこ作家としてイベント出店した時に出会ったお姉さん2人組の言葉でした。好きな公園やオススメスポットの話をした後に「彩乃ちゃんゲストハウスとか好きだと思うよ」って教えてくれました。
根本的な「ゲストハウスってなんですか?」から話を聞いて、じゃあ実際に行ってみようと思って行きました。行った先ではフランス人スタッフの方がいて、ヘルパーという働き方を知り、興味を持ちました。
今度は自分もヘルパーをしてみたいと思って、“海が綺麗で行ったことない場所”のゲストハウスを調べている時に、みなとやゲストハウスを知りました。ホームページを見た時に、「ここ面白そう!海女さんに会ったことないし、話してみたい!」と思ったことも決め手になりました。

 

 

Q2.壱岐に来てから、以前住んでいた場所で暮らしていた時との(気持ち・環境など)の変化はありましたか

人生観が本当に変わった。世界はマジで広い(笑)
移住前は保育園栄養士として働き、その後保育士へ転職しました。保育士の時は作家活動の時間も欲しかったので、パートで勤務していました。「このままパートで保育士しながら、はんこ作家を続けてもどうにもならんな」と思い、2018年度いっぱいで辞めようと決めたタイミングで壱岐に来ました。

みなとやゲストハウスに20日間ほど滞在していたんですけど、ひたすら楽しかったですね。シナリオの無い朝ドラの中にいるくらい、常にドラマチックでした。
「〇〇行こうよ」「良いね!行こう!」っていう流れになって出かけたり、「明日も天気良いし、日の出を海に入って見てみよう!」って、近所の清石浜に朝から入って、水平線と同じ目線になって日の出を見たりしました。ヘルパー同士だけじゃなくお客さんも一緒になって遊んでいました。予想していないことに巻き込まれて行く楽しさがあって、ヘルパーで過ごしていたあの時間は、なにものにも代え難い時間でしたね。
2018年度は休みを取っては、何度もみなとやでヘルパーをしました。職場に出勤すると同僚から「彩乃先生すごい変わったね。生き生きしてる!」と言われるくらいでした(笑)

ヘルパーは27歳の時にしていたんですけど、26、7、8歳でだいぶ人生変わっている気がしてます。色んなことがあって壱岐に辿り着いて、自分の視界がだいぶ広がって、「世界ってこんなに広いんだ。」「こんな世界があるんや、全然知らなかった。」って思いました。インドに行ったら人生観変わるっていうけど、そんな感じです。壱岐に来たら人生観変わりました(笑)

 

 

Q3.壱岐に来て良かったなと感じる瞬間はいつですか

受け入れられているって感じる時ですかね。あとは、困った時に頼りになる人がいっぱいいるなって思います。

壱岐に暮らしていると、人との距離感が心地よいなと感じます。転勤族だったので“地元が無い”“地元いいなー”って感覚があるんです。
育った宮古島も好きだし、そこも地元だなって思いますが、島に住んでいた小学生の頃、友達と遊びに行って、「あんたどこの子?」って、道端のおばぁに話しかけられて。友達が「どこそこの孫です」って言ったら「あぁ、〇〇さんの子ね」ってなるのがすっごい羨ましかったんです。でも、今壱岐ならそれが出来るんです。「誰々さんにお世話になってる」とか「誰々さんの家に住んでる」とか「誰々さん家の隣です」とか言うと、「あぁ、〇〇さんの所のね!」みたいになるんです。
移住して来て距離感が近いのが苦手と言う人もいるけど、私はそれを望んできてるので、嬉しい。そういうのがあって、壱岐に安心感、実家感を感じます。

 

 

Q.4あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?

“好きだなぁ”って思う瞬間がいっぱいある場所、かな。

朝、向かいの商店のおばちゃんが「おはよー」っていう感じが好き。町を歩いたらすぐ友達に会える規模感が好き。おしゃべりしちゃうと、話こんじゃって目的地になかなか着けないけど、それも好き。今日夕飯食べこんね!って声をかけてくれるおばちゃんも先輩も、隣のお兄さんが灯油を入れるのを手伝ってくれるのも、ありがとう!好きやわぁ、みたいな。
今、暮らしが日々楽しくて、窓から陽の光が差し込むだけでも「好きー、最高!」ってなります。壱岐には私にとっての“好きだなぁ”がいっぱい詰まってます。
あとは周りに尊敬できる方がたくさんいて、生きる、暮らすって大変だけど楽しいんだなって感じています。
協力隊をさせてもらっているおかげで、芦辺以外の人たちと出会う機会が増えたし、そこからの繋がりも増えました。この町だけじゃなくて島の人が「はんこちゃん」って親しんでくれるのも、ありがたいし好きだなぁって思っています。

 

Photo by 髙田望


【壱州人辞典とは】

地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、壱岐に住む(暮らしている)を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。 


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壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】 -Page 1 (ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

髙田望さん

自然の中で暮らしたくて、一目惚れした壱岐島に移住。 現在、地域おこし協力隊としても活動中。
前職は、美術品撮影のカメラマンしてました。 2012年から写真作家として活動開始。

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