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[ 壱州人辞典 No. 36]80歳の釣り人:山本美惠子

-壱岐市勝本町在住。愛媛県宇和島出身で薬剤師をしていた夫と福岡で出会い、20歳の時に結婚。夫の仕事の転勤で福岡や鹿児島で暮らしていたが、夫の妹が暮らす四国・松山市にて個人で「三和薬局」を開設。35年間経営する。夫が亡くなった後も仕事の都合で6年間は単身で松山に暮らす。壱岐へは2013年・68歳の時にUターン。80歳を過ぎた今でも現役の釣り人。釣りの他に、グランドゴルフ・フラダンス・陶芸・籐かご編み・クラフト編み・民舞もする。-

 

 

Q1.普段のタイムスケジュールを教えてください。

月曜日は午前中に勝本でグランドゴルフ、昼からは芦辺でグランドゴルフをして買い物をして、18時半過ぎに魚釣りに行きます。
火曜日の午前中はグランドゴルフ。夜は月2回、民舞に行きます。お天気が良くて暇だったら、釣りにも行きます。あと病院に行くこともあります。
水曜日も何もなければグランドゴルフ。昼からはサークルで籐かご編みや陶芸です。
木曜日もやっぱりグランドゴルフですね。勝本の人が18人くらい集まった“長寿会”というグループでします。リハビリみたいな感じで毎日しますね。夜はフラダンスに行きます。
金曜日はまた違うサークルでグランドゴルフです。お昼からはお笑い塾といって、女性12人くらいで集まって、ボケないためにおしゃべりしたり、トランプしたりします。帰って釣りに行くこともあります。
土曜日もグランドゴルフですね。あとはクラフト編みも月に一回します。
日曜日は、えーっと。やっぱりグランドゴルフです。

毎日楽しく遊んでいるので、周りの人には「山本さん。帰ってきてよかったね!」と言われます。

 

壱岐に帰ってきて最初は特に何もなかったから、毎日タンス湾に釣りに行っていました。車も2~3年は四国ナンバーで目立っていたし、釣り仲間のおじいさんからは「マドンナ」とも呼ばれていました。今では「自分も年取ったら、山本さんくらいまで釣り出来るかな?」とも言われます。

釣った魚は始末をしてから、ほとんど人にあげます。ひとりですから、あまり食べません。それで魚をあげたら、物々交換で色々と頂くこともあります。
釣り場に行けば何人も釣り友達がいるので、楽しいです。でも今は前ほど釣れませんね。

子どもの頃、港町には棚竹が並んでいて夏はそこでイカ割きがあって、わたを海に捨てていました。それで魚が寄ってくるので釣って遊んでいました。昔はサビキもなかったしね。ただし時間もあるし、上の方にいる魚は見えていても釣れないんです。

 

 

Q2.島外にいた時に、壱岐について考えたことはありましたか?その時はどう思っていましたか?

主人が70歳で亡くなったのですが、私が60歳くらいの時から「壱岐に行きたい!」と言っていました。「私が65歳になったら一緒に壱岐に帰ろうね。」と話していましたが、私が62か3歳の時に亡くなりました。連れて帰ってくれと言われたので、お骨は一緒に帰ってきています。

壱岐に帰ってきた時は、道の埋め立てとかでもだいぶ変わったと思いましたね。それこそ商売をしていたので何年も帰って来ることができなかったから。だから“やっと島に帰ってきた”と思いました。

 

Q3.あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか?

「故郷でもあるし、ここで一生を終えると思っています。」

壱岐がいちばんです。海がきれいです。松山にも海がありますが、船がたくさん停まっていて、観光船もあるし。そういうところに釣りに行っていました。壱岐とは釣れる魚が違います。太刀魚やサヨリを釣ったりしましたね。壱岐では70cm強のヒラメや、40cmくらいのアジを釣りました。私にとって釣りは「ストレス発散」ですね。

 

Photo by 髙田望


【壱州人辞典とは】

地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、壱岐に住む(暮らしている)を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。 


 

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壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】 -Page 1 (ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

はんこさん

福岡県出身・宮古島育ち。けしごむはんこ作家と壱岐市地域おこし協力隊として活動。
壱岐での愛称は「はんこちゃん」

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