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[ 壱州人辞典 No. 32]パンプラス:大久保卓哉

-郷ノ浦町志原在住。祖父の介護をきっかけに2016年に移住。ソフトボールチーム「志原クラブ」の監督。子どもたちの何気ない一言から“夢や希望を与えられる存在”になるべく、製パン業の経験を生かして同年「パンプラス」を創業。ベーカリー事業から始まり、今後は更に”事業の多角化”を通じて“子どもたちの島内のキャリア選択の幅”を広げたい。柔軟な変化対応力を備えた「8番ライト」通称“ライパチ”のような存在で様々な業界へ貪欲に事業展開を試みる。-

 

 

Q1. 地域に馴染むまでにどんな出会いや経験がありましたか。

祖父の人脈がかなり後押ししてくれたのは間違いないと思います。本土は隣近所のつながりがそんなに濃密じゃないけど、壱岐だと同じ地区だったらみんな顔見知りで、いろんな話が広まって支援者が出てきてくれる。移住者へのウェルカム体制は強い島だなと感じたのが移住当初の印象ですかね。

事業を興すとなれば、第一に考える事が損益分岐点だと思うんですが、ここは「広告宣伝費のいらない島ですよ」というのは本土の方によくお伝えしています(笑)
人口は減少していますし、人の流通が多い地域ではないので、ビジネスモデルによっては難しさはあると思いますが、支出が少ないというメリットがあるし、本土ではハードルが高い事が可能な域にある等、島ならではのメリットが多い。経験談で言えば、市と連携した事業で販路拡大が出来たり、地域の事業所とのタイアップにより事業拡大が実現できた。ベクトルが同じ人が多いという事。

 

 

Q2.  驚いた壱岐の習慣(行事・ルール)はなんですか

「外のもの」を待っているという島民は多いと思います。たとえば大阪の串カツ店が支店分けで壱岐に上陸するみたいな。飲食に限らず様々なジャンルの企業がね。事業拡大のリスクヘッジで固定費が安価な壱岐で店舗展開する。そういう風に壱岐の島を利用するのもありなのかな。過疎地域に支店があるというのも企業として一つの魅力だと思います。観光産業が盛んな地域なので、“壱岐らしさ”という要素は産業流通という点でも盛り上げてほしいとは思いますが、外のものを住んでる地域で楽しめるという事は、どの地域であっても利便性が高くなると思うし、新しいライフスタイルは人口減少の歯止めになるとも思っています。今後は、従業員を雇用して事業する企業が少しでも増えて、若者の職業選択が増え、受け皿が多くなってほしいなと思っています。

 

横浜の催事で日販2440個を記録した看板商品『壱岐牛カレーパン』を筆頭に数々の多種多様なパンがある

 

Q3.  壱岐のこれが凄い!と思うところはどこですか

壱岐は、“食のスペックが高い島”だと思います。「お肉は国産しか買わないよ」っていう声があったり、鮮度の高い刺身が安価で売ってあったり、壱岐の人たちの舌は非常に肥えていると思います。(笑)
食への関心が高く、素材のレベルが高いので、飲食業にとっては追い風なのかな。そこに「外のもの」が増えると、壱岐の島暮らしが更に楽しくなると思うし、「今日は壱岐のものを食べよう」となるんじゃないかな。

 

 

Q4.  壱岐に来てから、以前住んでいた場所で暮らしていた時との変化はありましたか。

創業時から変わっていることといえば、未来予想図が変わってきていて、多ブランド展開をして事業を多角化していこうと考えています。

ベーカリー事業は飲食業界の中でも一番特殊で“朝が早い”事を理由にすごく嫌われる業界。パンの供給量も求人も右上がりだけど募集は右下がり。“製パン業者”だと思い込んでしまうとそれ以外の思考を持たなくなるし、対応能力の低下と情報収集の幅が狭くなってしまうと思っています。時代は、テクノロジーが発展して、機械の方が精度高く費用も安くなりつつある中、我々は、雇用する価値とは「機械になくて人間にあるもの」と定義付けました。それは「感情」と「ルーツ」、両方とも人材育成という観点ではデメリットがありますよね。「あなたの当たり前は私の当たり前じゃない」とか。(笑)でもそれが雇用する価値だと思っています。
転職が当たり前の時代、色んなブランドを展開して事業を多角化することは、社内の中で“転職が出来る”という状態になり、今の子どもたちが選べる職種が増える事につながるんじゃないかなと。起業したきっかけはソフトボールの子どもたちの何気ない一言から始まり、今の多ブランド展開の考え方に繋がっています。

 

 

 

Q5.  あなたにとっての壱岐を一言で表すなら

「原点と地域ブランド」
原点はそのままです。ここで興した会社ですし、地域の人たちや創業の時応援してくれた人、役所の方たちの応援とかね。それがなかったら今はないからそういう意味で原点。
あと、本土の人には「九州って食べ物がおいしいよね」という根強いイメージがある。確かに壱岐は地理的デメリットがあるけども、それに勝る「食材の宝島」でもあり、食のTOPを走っている一角なんです。どれだけそれが価値か。我々は「壱岐」っていうブランドが後押ししてくれている。壱岐牛カレーパンを引き下げて福島から沖縄まで色々行った結果、今の考えに至っています。もっと一言にまとめると「恩」とかそういう言葉になってくるのかな。

 

photo by 髙田望


【壱州人辞典とは】

地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、壱岐に住む(暮らしている)を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。 


~壱州人辞典一覧はこちらから~

壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】 – Part 3 (ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

ごーちゃんさん

栃木県生まれ。東京→福岡→札幌→東京→大阪を経て壱岐に移住。趣味は釣りとサウナ。

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