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次世代へ笑顔と伝統を受け継ぐ「壱岐国牛まつり」

壱岐の中央から少し西側、郷ノ浦町牛方触(うしかたふれ)の津ノ上山(つのかみさん)山頂にある津神社(つじんじゃ)。そこには約350年前に大流行した牛の疫病退散の祈願のために牛神が祭られました。現在でも毎年4月の第2日曜日に牛の安全祈願、五穀豊穣、無病息災を祈願し、牛神に感謝の気持ちをしめす「壱岐国牛まつり」が開催されています。 お祭りの日は朝10時に七福神の仮装や牛のハリボテを持った参加者が牛方触公民館に集まり、津神社までの1.5㎞の道のりを約40分かけて練り歩く仮装行列が見られます。地元の大人から小さな子供まで、みんなで楽しみ励ましあいながら笑顔で進みます。最終地点の津神社では、出店や地元婦人会の方々のうどんやおにぎりなどのバザーでにぎわいます。 午後からは皆さんお待ちかねの抽選会が始まります。抽選会にはお祭りに訪れた全員が参加でき、景品の中には壱岐牛の引き換え券や過去には牛まつりらしい農業用一輪車もありました。番号を呼ばれた人は大人も子供も「はい!」と大きな返事をして拍手と歓声の中を走っていきます。お祭りでは大人の方が心から楽しんでいる姿を見せることで、子供たちもお祭りを楽しみながら地元の伝統行事の大切さを学んでいるようです。 お祭りのとりは、全国的にも珍しい神職のみで執り行われる神楽を見ること。神殿の中は神聖な空気が流れており威厳を感じさせる空間です。壱岐の神楽は耳なじみの良い太鼓と笛の音楽、物語を演じるような優雅な舞がやわらかな空気にしてくれます。壱岐に来られた方にはぜひ一度、壱岐の伝統のあるお祭りと神楽を体験していただきたいです。

≪この記事を書いた人≫

ひろちゃんさん

長崎市出身、壱岐在住歴6年。3才じゃじゃ馬娘、6か月の息子とイベント目指し、島中走り回って大好きな壱岐を満喫中です。

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