-壱岐市出身、高校卒業後、進学のため福岡へ出て、高知県で就職。現在は、壱岐市役所観光課にて堪能な英語を活かし海外向けの情報発信を担当。休日には「クレー射撃」や「害鳥駆除」など銃に関する活動をしている。-
Q1.壱岐に来る(戻る)までは何をしていましたか?
高知県にある「銃」の製造会社で働いていました。在学中、趣味として学んでいた英語を活かせる職業を探すことにしました。また20歳の時に銃の所持許可を取得し、父親の知人から散弾銃の譲渡を受けました。高知では、狩猟(主に猪や鹿)やクレー射撃に精を出していました。
Q2.(Uターン者)島外から、壱岐に戻ってきたきっかけはなんですか?
製造現場から、輸出入のやり取りをする仕事までさまざまな経験をしていました。海外出張も多く、刺激的な日々を過ごしていましたが、壱岐にいる両親や自分の将来を見据え、26歳で壱岐に戻る決断をしました。
なぜこのタイミングだったかというと、公務員試験の年齢制限です。もし、失敗しても2年猶予がある段階で戻りました。当時から社会人経験枠があれば、帰ってくるタイミングを伸ばしていたかもしれませんが(笑)
Q3.休日の過ごし方を教えてください。
クレー射撃の練習や試合で福岡に行くことがよくありましたが、現在はコロナ禍で行けていません。射撃で当たったときはとても楽しいし、技術向上のためにも、コロナが収まったらまた島外に出て、積極的に続けたいと思います。クレー射撃は競技の年齢幅が広く、国体では70代で活躍する方も多くいらっしゃるので、自分もそうなれたらと思います。ただ、もともとお金がかかるスポーツで、壱岐には練習施設がなく、練習や試合に行くだけでも交通費や宿泊費が結構かかるので、続けるのは大変です。(笑)
また島内で有害鳥獣駆除を行うこともあります。「むやみに殺生したくない」という思いが強く、駆除する時は、いつも心の中に葛藤があります。農作物被害にあっておられる方やごみを荒らされて困っている方など被害状況を考え、野放しにするわけにはいかないと思って行っています。みなさんが牛肉を食べるときに、自分で殺生しませんよね。どんな風に殺生されたかを考えるだけで気持ちの良いものではないですよね、それは僕も同じです。簡単にバンバン打っているのではないことを分かっていただければと思います。荒らされた森や野作物の被害を考えて、自分ができることをする、資格を持つものとしての使命感で行っています。
若いハンターが近年増えてきましたが、それでもハンターの平均年数は高めです。10年間この業界にいますが、まだまだ若僧です。法改正で試験が簡単になっているので、興味を持ってくれる人が増えたらと思っています。
Q4.壱岐を一言で表すと?
「自給自足ができる島」です。
海に行けば魚介類が穫れる。陸では米や野菜が採れる。贅沢をしなければ、特に不自由なく生活できる場所だと感じています。壱岐の自然の魅力を、仕事やプライベートでも島外へ発信出来たらと思います。
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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