-山本真珠有限会社の2代目代表。1952年開業の真珠養殖に加えて、2014年から「長寿牡蠣」というブランド名で真牡蠣養殖と壱岐で初めての牡蠣小屋を始める。26歳の時に1年間だけ上京。長いあごひげがトレードマーク。いつも聞く音楽は長渕剛。-
Q1. 壱岐で今どんなことをやっていますか
牡蠣と真珠の養殖をやっています。9年前に友達から牡蠣の種貝もらったんですよ、これを海につるしとったら自分の酒のあてになるよということで。そしたら10か月くらいしたら結構おっきくなったんですよね。友達呼んで試食会したらみんな美味しい美味しいって、壱岐に牡蠣小屋ないから、牡蠣小屋を作って始めました。全然するつもりなかったんですよ。(笑)
そしたらお客さんに結構来ていただいて、冬だけのつもりだったんですけど、みなさんが夏場もBBQやりたいということで今では一年中やっています。今年は夏でも食べられる牡蠣が出来たと聞いて、今年はそれを仕入れて、一年中殻付の生牡蠣を食べる事ができます。
Q2. 壱岐が変わったなと思いますか。またそれはどんなところですか?
海にセメント類が多くなったりはしてますね。昔は石があって、ヨシがいっぱい生えていて、大雨の時も一気に流れてこないし、ああゆう自然があった方が生き物にもよかったんじゃないかと思います。道路はきれいになりましたけどね、道路は昔私たちが小さい頃はバラス(砂利の道)だったんですよ。それでバイクだったら危なくてこけてました。(笑)
あとは、人もみんな時代に合わせて変わってきてますね。昔は小学生・中学生とかみんな歩いていくじゃないですか、「今日はクラブどうやったとな?」とか声をかけとったんですよ。それがどんどん声がかけられなくなって、ちょっと寂しいですね。
でも未だに変わらないのが、僕たちの同級生、「今日はやろうや」(飲み行こうや)とかそういうのがいいですね。
Q3. 壱岐で事業を行っていて、どこにやりがいを感じますか?
色んな人と出会えるじゃないですか。それが牡蠣小屋やってて一番よかったなと思っています。
一回出会うとそのあと何回も来てもらえるんですよ。それで大勢の人が一年に何回もきてくれています。友達もいっぱいできました。私は植物が好きだから、沖縄の人から植物のタネを送ってもらったりして。その時牡蠣をごちそうしたりですね。そういう事が一番良かったですね、牡蠣小屋を始めて。
Q4. 島外からの移住者に対してどのような印象を抱きますか?
移住者の人が色々されてることあるじゃないですか。相談に乗って色々話はしてます。それで何人かは頼りにしてきてくれます。できる範囲内で出来る事はしてあげたいなって思いますね。
Q5. あなたにとっての壱岐を一言で表すなら
壱岐におったらどこにも行きたくないですね。島の人は心も温かいし。
やっぱ島としては最高と思いますよ。島でこんなところはないと思いますよ。何にも不自由することはないし、福岡に行くときも1時間あったら行けるしですね。また生まれるなら壱岐がいいです。そしてこの海際がいいです。朝起きたら気持ちいいですもんね、海を見て、前には小島神社もあるし。この場所で良かったと思っています。
そして壱岐だったら少々お金なくてもやっていけますからね。食べ物は海に行ったらあるし、野菜とかもらえるしね。(笑)
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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