-福岡で就職した後3年ほどで帰島、実家の漁業の仕事を継いだ。一本釣り、カゴ漁、潜り漁などをしながら、2019年11月から陸上養殖でアワビと赤ウニを育てている。漁師っぽくない漁師、とよく言われている。壱岐市石田町出身。-
Q.1なぜ壱岐でその仕事(活動・企画・イベントなど)をしようと思いましたか
壱岐はウニで売ってた島でもあったけど、今は磯焼けで赤ウニが減ってしまっている状況なんですよね。イスズミ(海藻を食べて磯焼けを起こす食害の原因魚)がたくさん海藻を食べてしまうんです。環境も良くないのかな、2~3年前から急に磯焼けが…。
それを何とかできないかということで始めました。
Q.2どんな仕事をしているのか教えてください
海上養殖は餌やりや、フジツボとかたくさんついて作業が大変なんです。だったら、陸上で養殖しようかなと。
作業効率を良くして、少ない人数でコスト削減しながらやっています。赤ウニは全国でも陸上養殖で商品化した事例がないから、まだ試験段階です。今のとこはアワビの方がメインです。二つのアワビを掛け合わせて、飼いやすく、成長が速い品種を育てています。壱岐だったらどこでも養殖できるイメージじゃないですか。でも養殖には海水の塩分濃度が下がるのが良くないんです。大雨の後に壱岐じゅうぐるっと見て場所を探しました。ここは常に外洋から潮が流れ込んでくるんです。
今後の展望としては、2年後に赤ウニを商品化したいと思っています。
Q.3「実りの島、壱岐」と言われていますが、壱岐のこれが美味しい!好き!という食材(食べ物)はありますか
一番好きなのは地元の魚の刺身かな。
うちのアワビも食べるなら刺身がいい。焼いたり蒸したりてもいいけど、まずは刺身がおすすめかな。陸上養殖の特徴は、海流がないから身がやわらかいのが売り。でも歯ごたえもしっかりある。海上養殖だとやはり多少固くなりますね。
Q.4あなたにとっての壱岐を一言で表すなら
海の幸の島かなあ。
ふだんいつも食べてるのは魚、だいたい食べてるねえ。魚の食べ方も普通と違うけんね、しょうゆをぶっかけるけん、5切くらいとって、ばーってかけて。壱岐の魚はほんとに美味しい。ぜひ食べに来てみてください!
Photo by 髙田望
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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