「旅ん人で?」これが私の壱州弁(いしゅうべん)との最初の出会いでした。
壱岐の方の言う「旅」とは、「旅行」ではなく「島外」のことを指す言葉です。 「旅の人」と呼ばれると少しよそよそしい感じがしますが、そこは壱岐の方の持ち前の気さくさで全く距離を感じさせませんし、島外出身と知ると壱岐の方言である「壱州弁」を優しく教えてくれます。
私は長崎市出身なので壱岐も長崎弁と同じだろうと思っていましたが、壱岐に住み始めてたくさんの壱州弁と出会いました。
壱岐の方は島内の人にも島外の人にも分け隔てなく気軽に声をかけてくれるので、子供と買い物や散歩をしていると「ええらしかねぇ」→「可愛いねぇ」、「ふうたんの落つるごた」→「ほっぺたが落ちそう」、「こん魚はぶえんよ」→「この魚は新鮮よ」と島内の人にもよく話しかけてくれます。
私も壱岐在住歴が長くなりましたが、今でも新しい壱州弁と出会いがあり壱岐の方との会話を楽しんでいます。壱岐にお越しの際は壱岐の方との会話も楽しまれてはいかがでしょうか?