小さな壱岐の島にはガイドブックには載っていない、隠れたおいしいものがたくさんあります。
【アムスメロン】楕円で皮は網があり薄く、果肉は一度食べたら忘れられない濃厚な香りと甘みでとてもみずみずしい高級品種です。壱岐産のアムスメロンは農薬を使わないミツバチによる自然交配で安全でおいしく、完熟してから収穫、出荷されます。旬の6月初旬にはJA壱岐市HP、直売所「アグリプラザ四季菜館」、「島の駅壱番館」などで予約ができ、6月中旬に行われる「メロン・牛肉まつり」でも購入することができます。そんな中、壱岐の直販所では出荷するには熟れすぎているメロンがお手頃な値段で販売されています。熟れすぎたメロンを半分に切ってスプーンですくって食べられるのも産地ならではの贅沢です。
【 トコブシ】あまりなじみのない名前ですが、アワビの仲間で見た目も味も小さいアワビのようです。キロあたり3,000~7,000円で取引される高級品で壱岐に住んでいてもなかなか食べる機会はありません。おばあちゃんが獲ってきてくれるトコブシは3才の娘も大好きで、バター焼きや甘辛く炊いて濃厚な磯の香りを楽しみながら食べることが多いです。壱岐の民宿や飲食店でも旬の7月~8月には食べられます。
【ハガツオ】カツオとサワラの中間のような見た目と味で、少しピンク色でもちもちとした食感をしています。鮮度が落ちるのが早く産地から離れると火を通して食べることが多いようですが、水揚げされる地域で鮮度がいいうちに食べる刺身やタタキは絶品です。壱岐の採れたての新米と地ものの生姜やニンニクと一緒に食べると夏の疲れも吹き飛びます。ハガツオは頭の部分もとてもおいしく食べられると漁師さんが教えてくれました。壱岐では旬の8月~9月頃には店頭でも丸ごと一本の状態で購入することができます。一本買いをした時にはハガツオの頭の煮付けにも挑戦してみてください。 壱岐では現地でしかなかなか味わえない、”鮮度が命”の逸品にたくさん出会うことができます。ここには載っていない隠れ食材との出会いも楽しみに、壱岐を散策してみてはいかがでしょうか。