子どもの成長には個人差があり、得意なことだけでなく苦手なこともいっぱい。
壱岐にはそんな子どもの苦手をサポートしてくれる環境が整っています。 友人の娘さんは言葉を覚えたり、コミュニケーションをとることが難しくサポートを受けたなかのひとり。年4回行われる巡回療育相談で発達専門の先生方に相談し、当時4歳の娘さんは療育へ通うことになりました。療育とは社会的自立を目的とし、発達においての困難を克服できるよう訓練すること。郷ノ浦町のこどもセンターで週1回、少人数のグループで行われます。挨拶や感覚運動、指先を使った作業やお友達とのやりとりなど遊びを通してさまざまなことを学びます。グループ担当の先生とそれぞれの子どもに先生がひとりつくため、子どものペースに合わせた療育で保護者も安心。月1で行われる保護者のための交流会は、先生や保護者同士の意見交換ができるとても有意義な時間です。親子にとって療育は楽しい場所で、数年たった今でもこどもセンターの思い出を話すそうです。 卒園と同時に療育も終了し、小学校の支援学級へ入学。教育委員会や幼稚園、小学校、こどもセンターの先生が連携して学校生活をスムーズにスタートできるようにサポートしてくれます。国語と算数の授業以外は通常クラスで過ごし、困ったときにはお友達や先生が助っ人に。学習やお友達との心配事にも素早く対応してくれ、担任の先生には親子で厚い信頼を寄せているそうです。 安心して頼れる先生がいる壱岐。石田町の石田小学校と郷ノ浦町の盈科(えいか)小学校では通級での指導もあり、子どもの発達に配慮した教育ができる島なのです。