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[壱州人辞典125]ACEMARK:平尾周也

壱岐高校卒業後、専門学校への進学を機に福岡へ。
高校時代に始めた音楽活動をきっかけに、レゲエアーティストとして活躍。現在は壱岐島へ戻り、音楽活動にとどまらず、新たな挑戦にも精力的に取り組んでいる――。

 

 

 

 

 

 

Q1. 壱岐に帰ってきたきっかけを教えてください。

両親の体調が悪くなり、何かあった時にすぐ近くにいたいと思ったことが、壱岐に帰ってきたきっかけです。
音楽活動を続けるなら、福岡の方が便利だったとは思います。でも、外の世界を見たことで、改めて「島で育ったこと自体が自分のアイデンティティなんだ」と感じるようになりました。

Q2. ご両親についてお聞かせください。

父は、祖父の代から続く木工職人でした。
今思えば、継承する価値のある尊い仕事だったと思います。
ただ、父の世代は時代の流れとともに、安価な製品や技術が主流になっていく中で、昔ながらの仕事を続けてきた職人たちの業界が厳しくなっていくのを目の当たりにしていました。
だからこそ、「厳しくなっていく業界を子どもたちに継がせるものじゃない」と考えていたんだと思います。
良い時代を知っている世代だからこそ、将来に対してネガティブになっていた部分もあったのかもしれません。
今振り返ると、「もったいないことをしたな」と思うこともありますね。

 

 

Q3. 壱岐での暮らしは、音楽制作にどのような影響を与えていますか?
僕は島で生まれ、「何もない」と思いながら育ちました。
実際、当時よりコンビニも増えて便利にはなりましたが、今思えば、自分の視野が狭かったのかもしれません。
福岡から戻ってきた今は、むしろ「何でもあるな」と感じながら暮らしています。
都会に出て都会的な曲を歌うよりも、ここで生きることへの共感や希望を伝えられる楽曲を作っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

Q4. 音楽活動以外にも、新たな活動に取り組まれていますね。
YouTubeの「ハコブネ航海日誌」ですね。
壱岐は、歴史的にもとても奥深い土地です。もっと多くの人に壱岐の魅力を知ってもらいたいと思い、始めました。
また、今年からメロンづくりにも挑戦していて、予約販売も受け付けています。
壱岐のような豊かな土地に暮らしながら、農業などの一次産業に関わらないのはもったいないと感じたことがきっかけです。
自分がどれだけの作物を作れるのか――その挑戦でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

Q5. 楽曲「流れ星」では、ご自身の体験を背景に感じました。島内外で挑戦を続けるアーティストとして、壱岐の若い世代へメッセージをお願いします。

「視野を広く持て」と言われても、島で育つと難しい部分はあると思います。
でもその反面、物おじせずに挑戦したり、さまざまな価値観に触れて自分の世界を広げようとするエネルギーを持っている若者も多いと感じています。
僕自身も、「芸能界で成功するのは難しいからやめておけ」と言われたことがありました。
でも、僕にとって音楽を続ける理由は、「成功するための手段」ではありませんでした。好きだからやりたかった。

今見えている世界や、周囲の意見だけがすべてではない。自分の進路や将来に迷っている人がいたら、自分の興味や「好き」という気持ちに、自信を持てたらいいですよね。
僕はこの道(音楽)を歩んできて良かったと思っています。他の道を歩いたことはないから、人とは比べられませんが、「やりたいこと」のために、やりたくないことを頑張ることはあっても「やりたくないこと」のために生きてはいない。そのなかで得た経験や出会いは、たとえ途中で辞めていたとしても、決して無駄にはならないと思っています。

 

Q6.あなたにとって壱岐とは

「ルーツ」

ここで生まれ、知らないうちにたくさんの栄養をもらっていた。根っこにとっての土のような存在ですね。

 

[インタビュー、文、写真:飯塚 綾未]

【壱州人辞典とは】

地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。

~壱州人辞典一覧はこちらから~

壱州人辞典 | いきしまぐらし 【壱岐市公式】(ikishimagurashi.jp)

≪この記事を書いた人≫

あやみさん

東京都中区出身。2025.7月より地域おこし協力隊・人口対策班として着任。空き家バンクや移住相談等を担当し、地域の魅力や島の暮らしを深堀しながら、外部発信にも挑戦中。
壱岐島の「人と暮らし」を伝え、人口誘致活動に日々奮闘しています

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