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[壱州人辞典 No.120]篠崎タイヤサービス:篠崎昭宏

ー大阪からUターンした3男1女の父。乗用車から農機具、大型トラックまで壱岐島の暮らしに欠かせない車の命を守っている。二代目である父と働く整備工場では3世代の家族の温かな交流がみえた-

 

 

 

 

 

 

 

Q1.ご出身と、今のお仕事について教えてください。

長崎県壱岐市の出身です。現在は「篠崎タイヤサービス」で働いており、三代目の後継ぎになります。祖父が創業して、父が二代目、私がその後を継ぐ形ですね。

Q2.学生時代からUターンまでの経緯は?

高校卒業後は大阪の自動車専門学校へ進学し、整備士の資格を取りました。そのまま大阪のディーラーに5〜6年勤め、結婚と出産をきっかけに壱岐へ戻りました。妻とは大阪で出会いましたが、福岡出身なので壱岐と近く、帰省もしやすい距離です。

Q3.家業を継ぐことは早くから意識していましたか?

小さい頃から「お前が継ぐぞ」と言われて育ちました。大阪時代は料理が好きで、居酒屋で働いていたときに「板前にならないか」と誘われたこともあります。自分に向いていると思っていたので悩みましたが、それでも最終的には家業を選びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q4.篠崎タイヤサービスのお仕事について教えてください。

大型トラック、建設現場の重機、農機具など、自分の身長ほどもある特殊なタイヤを整備するには、専用の道具と技術が必要です。そのため他の店舗から外注作業等をご依頼頂く事もあります。

Q5.奥様は壱岐への移住に抵抗はありませんでしたか?

最初は多少不安もあったようですが、「実家(福岡)にすぐ帰れる距離」という安心感もあったかなと思いますし、以前は大阪の都心部に住んでいたので、むしろ壱岐の方が子育てしやすかったんじゃないかなって話しています。大阪だったら夜泣きのたびに気をつかっていたと思いますが、壱岐では敷地が広いのでどれだけ夜泣きしてもお隣に気兼ねがいらない。以前はマンションだったのでこうはいかなかったと思います。また、学校の行事でも一人ひとりの出番が多く、子どもが主役になれる機会が多いと感じています。子供の数が少ない利点ですね。

Q6.壱岐での暮らしを通して感じる点は?

なんでも揃っていることですね。島の規模のわりに生活が完結できる。特に子育てには本当にいい環境だと思います。大阪にいたら子供は一人しか望めなかったかもと思います。また、大阪では帰宅が深夜になることもありましたが、今は夕方6時には終わります。両親と働いているので家族と過ごす時間は圧倒的に増えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(近くで作業にあたる二代目に「息子さんと働けてうれしいですか?」と声を掛けると『そりゃもう』と照れたように満面の笑みで答えてくれました)

Q7.壱岐の変化や課題と感じる部分はありますか?

子どもの進学の選択肢が限られている点です。高校も種類(専攻など)が少ないので、希望によっては島外での下宿や通学が必要になります。ただ、今はオンライン学習などもあるので、昔よりは選択肢は広がってきていると思います。SNSや交通が発達したおかげで、外とのつながりは昔よりずっと強くなりました。福岡も日帰りできますし、距離の壁はかなり低くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q8.すごいトレーニング器具の数ですが、休日の過ごし方やご趣味を教えてください。

休日は子どもと釣りをして、魚を捌いたり、山に登ったりすることが多いですね。トレーニングマシンの話をすると……実は、コロナ前まで、ちょっとぽっちゃりしていたんですよ。「そろそろ痩せないとな」と思ってダンベルを買ったんですが、奥さんから「部屋が狭くなるよ」と言われてしまって(笑)

「せっかくならもっと本格的なマシンが欲しいな」と思うようになり、倉庫をリフォームして補強もしました。それから『奥さんに大きいマシン買いたい!』とお願いして(笑)

運動を続けて体が軽くなると、次は山に行きたくなって。コロナ禍でも山なら密にならないから安心だし、その後はツール・ド・壱岐にも出場しました。ジム室を持てるのも、壱岐ならではかもしれませんね。マシンを使う音や振動を気にしなくていいし、ジャンプしても音楽をかけても大丈夫です(笑)壱岐は昔から“隠居”や倉庫が家の近くにあることが多くて、そういう場所を趣味部屋に改装しやすいかもしれません

Q9.三代目として、子どもに継がせたい気持ちはありますか?

無理にとは思っていません。自分は「継げ」と言われて育ちましたが、子どもたちには自由に選んでほしい。別の道でももちろん構いませんが子沢山ですからね、誰かがやりたいと言ってくれたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

Q10.あなたにとって壱岐をひとことで表すなら

『子供と一緒に成長できる島ですね』

≪この記事を書いた人≫

あやみさん

東京都中区出身。2025.7月より地域おこし協力隊・人口対策班として着任。空き家バンクや移住相談等を担当し、地域の魅力や島の暮らしを深堀しながら、外部発信にも挑戦中。
壱岐島の「人と暮らし」を伝えるお仕事に日々奮闘しています

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