Q1. 自己紹介と壱岐に移住した経緯を教えてください。
東京生まれ・東京育ちです。都内の学校を卒業後、デパートで子ども服の販売員として働いていました。自然と触れ合う機会はほとんどなかったんですが、当時の「山ガール」ブームに乗り登山を始めたことがきっかけで、アウトドアの魅力にすっかりハマっていったんです。ちょうどその頃、「このままずっとアパレルで働き続けるのかな…」と迷っていた時期で、思い切ってアウトドア業界へ転職。プライベートでも休みがあれば伊豆諸島などに出かける日々を過ごすようになり、次第に「島で暮らしたい」という気持ちが強くなっていったんです。そんなとき、当時の上司から「長崎県・壱岐島でゲストハウスのオープニングスタッフを募集するみたいだよ」と聞き、すぐに応募。オンライン面接から移住決定まで、驚くほどスムーズに進みました。なんと初めて壱岐に降り立った日が、移住初日なんです。そして気づけば、もう8年目です。
Q2. 実際に壱岐に移住してみてどうでしたか?
移住当時、勝本地区には移住者がほとんどいなくて…。 しかも住み込み勤務だったので、生活の活動範囲はわずか数十メートルという閉じた環境だったんです。それに加えて、都会と島とでは人間関係の距離感が異なり戸惑いも多く、移住半年ほどで「東京に戻ろうかな…」考えていました。そんな時、知り合いから「あと半年頑張ってみたら?何か変わるかもしれないよ」と励まされ、「そういえばまだ壱岐の桜も見ていないな」と思い直して、もう少し踏ん張ることに。前職の経験が活かせるイルカパークで2年半働き、その後は、朝昼はアスパラ農家、夜は芦辺の「Pizzeria Potto」で掛け持ち生活。そこでは私がきっかけで農家のアスパラがPizzeria Pottoで使われるようになり、小さな縁が形になる喜びも感じました。
さらにこの時期に、自分のやりたいことを形にした「野天宴クラブ」を始めたことが大きな転機であり、壱岐での暮らしがかけがえのないものになった瞬間でした。
Q3. 現在はどのような仕事をされていますか?
現在は「昇運」という会社で、小中学校への牛乳配達をしています。学校の長期休みには、本業であるキャンプ業「野天宴クラブ」の運営をメインに、夏は「出会いの村」でカヤックのインストラクターも担当しています。島内外を問わず多くの人にキャンプの楽しさや自然の魅力を伝えることができ、また、自分らしい働き方ができていて、毎日がとても充実しています。
Q4. 壱岐の好きなところを教えてください。
壱岐の魅力は、都会では得られないものが日常にあること。美しい海、新鮮な野菜や魚、季節ごとに変わる田畑の風景、そして満天の星空。特に「出会いの村」のキャンプ場から眺める星空は格別です!
それから、困った時に助けてくれる人、自分を気にかけてくれる存在があちこちにいること。獲れたて野菜やお米をいただいたり、ご飯をごちそうになったりとすることもあります。都会では得られなかった安心感と信頼感をここでは日々感じています。
Q5. あなたにとって壱岐を一言で表すなら?
私にとって壱岐は「人生の中で絶対的に大切な場所」です。お世話になっている人がどんどん増えて、恩返しをしたいのに追いつかないくらい、たくさんの人が気にかけてくれる。
壱岐があったから今の私があります。本当に、この島が大好きです!
