➖ 群馬出身で兄と弟がいる三人兄妹の長女。調理師専門学校を卒業した後に就職し、全国各地を転勤しながら働いていた。長崎市への転勤の際に、趣味のカメラを持って壱岐島に初めて来島。そのときの第一印象がきっかけで移住を決意し、壱岐市地域おこし協力隊へ応募・採用され2022年に移住。移住相談・空き家の利活用をミッションに活動中。➖
Q1 .壱岐へ移住したきっかけは何ですか。
昔から水平線から昇る朝日、水平線に沈む夕日を見ながら暮らしたいと思っていました。
そういう暮らしができるとなると自然と島暮らしになってくるので、長崎市にいる間は島巡りばかりしていました。
当時は仕事が忙しく、休日も常に仕事のことを考えていて、どこへ旅行に行っても「帰らなきゃ」と考えてしまっていました。しかし、なぜか壱岐に来たときは「帰ってきた」と感じ、仕事のことを忘れて、心地良い空気に包まれることができました。この経験がきっかけで壱岐への移住を考え始めました。
Q2 地域おこし協力隊として壱岐へ移住したのは何故ですか。
壱岐が好きだな、暮らしたいなと思ったので、何か壱岐のためにできることがないかなと考えていました。壱岐市のホームページで調べていく中で、壱岐のために働く手段として地域おこし協力隊を見つけ、応募しました。私は元々人のために働くことが好きだったので、課題解決や魅力向上のために一緒に活動したいと思いました。
Q3.地域おこし協力隊としてどのような活動していますか。
移住相談と空き家の利活用をミッションとして活動しています。空き家の利活用は地域の方々の協力なしでは解決するのが難しいです。初めの頃は町を歩き回って、地域の方々によく相談していました。「空き家ってどうしたらいいですかね?」という投げかけから、様々なアイデアや出会いが生まれ、自分の活動に繋がっていきました。
勝本で行っているイエマチの活動は、地域の方々からの相談や空き家情報の整理、移住相談、観光客の案内などをしています。島外の人に壱岐の観光情報を提供するのもイエマチ活動の大事なポイントだと思っています。
移住相談については、いろいろと悩みながらも活動してきましたが「自分の楽しさは自分で見つけていく」というメッセージを必ずお伝えするようにしています。移住というのは、最終的には移住者自身がやっていく事だと思うので、この考え方は大切かなと私は思っています。
Q4.休日は何をしていますか。
最近は購入した自分の家を改修したり、勝本の朝市を手伝ったりしています。近場で日帰りや一泊の旅行もしますが、ここ一年くらいはあんまりしてないですね。島内でやる事がいっぱいで楽しい毎日なんで、島外に行ってる時間がないです(笑)
あとは、写真を撮るのが好きなので、休日は写真を撮りに出かけることも多いです。移住前はよく一人旅で写真を撮りに出かけてました。自然が広がる景色が好きで、休みの日は普段の生活にはない景色を求めて、電車に乗って時間をかけて色々なところに出かけていました。今は車で数分で、すごい綺麗な景色を見ることができて、毎日幸せを感じます。
Q5.壱岐の魅力は何ですか。
「食べ物」かな。すっごい元気出るもん!美味しいもの食べると元気になるんですよ!(笑)
美味しいもの食べると余裕も出るし、元気も出るし、楽しいですよね。海鮮が好きで、カマス、ヒラスズキの刺身、イカが好きです。
Q6.移住してから印象に残っていることはありますか。
挨拶なしで始まる日常会話ですね。町を歩いているときに、「今日空きれいね~」とか「どこ行くと?気を付けて行くんよ、転げるよ」みたいな感じで、いきなり会話が始まる感じが好きです(笑)
知らない人から急に「今日は気持ちが良いね~」って話しかけられて、「ですね~」って返して会話が始まる感じがすごい好き。
Q7.あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか。
「暮らし」ですね。
壱岐は一つの場所でみんなで暮らしている感じがして居心地が良い。好きな景色もあるし、好きな人もたくさんいる。やりがいのある仕事も見つかった。自分が暮らしていく全ての物がこの島にはあって、全部揃っている。綺麗なものも、美味しいものも、毎日が新鮮です。だから私も1人の島民として島を大事にしていきたいんですよね。
[インタビュー、文:下條悟士、写真:下條友紀]
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
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