―出身は佐世保。小学2年生まで佐世保で過ごし、その後、父の実家がある三島の原島に移住。高校は島外にある海上技術学校で海に関する知識を深め、家業を継ぐ形で壱岐に戻り漁師になる。数年を経て、「壱岐の蔵酒造」に転職し、IKINOCRAFTの商品開発に携わる。趣味は釣り。プライベートでは「SASUKE」への出場に向けて日々鍛錬中。－
Q1.お仕事について教えてください
「壱岐の蔵酒造」で製造部の主任として、スタッフの育成や商品開発を担当しています。入社当初は特に目立つ成果を出していたわけではなかったのですが、負けず嫌いな性格もあり、絶対に辞めないという気持ちを強く持ち仕事を続けた結果、現在では様々な業務を任せていただけるようになりました。特に商品開発の仕事は非常に面白いですね。
2024年に開発し、出荷した新商品『IKINOCRAFT』は、「フードロス」をテーマに掲げたお酒です。本来であれば破棄されてしまう規格外の農作物を活用し、こだわり抜いた原材料と製法で丁寧に造り上げました。その結果、味わいにも独自の工夫が施され、深みのある仕上がりになっており、島内外を問わず多くのお客様にご愛顧いただいています。さらに魅力的な商品を開発し、壱岐の蔵酒造ならではの味わいを広めていきたいですね。
Q2.２０２４年に開催された壱岐の『海上レインジャー大会』で優勝されていますが、運動に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか？
実は、子どもの頃は運動神経が悪く、スポーツが得意ではありませんでした。小学生の頃はソフトボールをやっていましたが、一度もレギュラーになれず、常に補欠。引退試合で初めてバッターボックスに立ったものの、ボールに一度も当たらず終わりました（笑）。
それでも、体を動かすことは好きでした。中学では卓球部に入り、駅伝や長距離走にも挑戦しました。
本格的にトレーニングを始めたのは10代の頃。テレビ番組『SASUKE』に影響を受けたのがきっかけです。特に秋山さんのパフォーマンスに感動し、自分も鍛えようと筋トレを始めました。最初は憧れだけでしたが、続けるうちに体力が向上し、どんどん挑戦したくなりました。今では、『SASUKE』出場を目標に、日々トレーニングに励んでいます
Q3.具体的にどのようなトレーニングをしているのですか？
毎日、始業前には10kgのリュックを背負って階段の上り下りを25回行い、10時、12時、15時の休憩中にもトレーニングを取り入れています。10時の休憩では、懸垂100回、腿上げ60回、バービー20回をこなします。12時の休憩では、公園までの往復５キロランニングに加え、懸垂は毎日200回行うことを決めています。
目標は『SASUKE』のファイナルステージ突破です！！
Q4.サスケに出場するための意気込みを教えてください。
『SASUKE』は今や私の人生に欠かせない存在です。
「2028年、40歳までに『SASUKE』出場‼」と書いた紙をリビングルームに掲げ、日々トレーニングに励んでいます。現在は準備段階ですが、必ず出場し、壱岐の『海上レインジャー大会』で前人未踏の記録を打ち立てた人として紹介されることが目標です。そのためには、まず『海上レインジャー大会』で綱渡りを成功させないといけませんね（笑）。
この挑戦を通じて、娘たちにも「夢に向かって挑戦する気持ち」を持ってほしい。そして、努力すれば夢は叶うことを自ら証明したい。さらに、いつまでもかっこいいパパでいるために、身体が動く限り挑戦を続けていきます！
※本人提供
Q5.あなたにとって壱岐を一言で表すとなんですか？
「ふるさと」です。
旅行に行って楽しい時間を過ごしても、壱岐に帰ってくるとホッとするんですよね。帰りの船の中では、「ああ、旅が終わっちゃったな」と少し寂しい気持ちになるんですが、船が港に近づいて、壱岐の島影が見えてくると、「ああ、帰ってきたな」と温かさや安心感がこみあげてきます。
[インタビュー、文：重松さとみ、写真：林浩史]
【壱州人辞典とは】
地元出身者・移住者・年齢・性別問わず、“壱岐に住む(暮らしている)人”を紹介していく企画です。
壱岐島の良さを伝えるには、その地に暮らす人にフォーカスを当てることが大切だと考え、魅力的だと感じる人を紹介していくことで「この人に会ってみたい。」「この人に 話を聞きたい。」という興味を持ってもらい、人が人を呼ぶようなサイクルを作りたいと思っています。
人から人へと辿っていくことで、私たちが知らない、壱岐の人もあまり知らない面白い人に出会いました。
～壱州人辞典一覧はこちらから～
