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シニア世代の方におすすめ!梅花流ご詠歌をはじめてみませんか?

ご詠歌とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌にしたものを曲にのせて唱えるものです。五・七調または七・五調の詩に曲をつけたものをご和讃といいますが、どちらもあわせてご詠歌といいます。日本の伝統芸能の一つでもあり、寺々を巡拝する人が、そこの仏様をたたえて歌う歌でもあります。

法具というお唱えするための道具として、鈴(れい)、鉦(しょう)、撞木(しゅもく)、と詠讃歌集教典があります。これらの一式を袱紗(ふくさ)で包み奉げ持ち、作法に則って解きならべて歌う準備をします。鈴と鉦を打ち鳴らし拍子をとりながら、声を長く延ばしてご詠歌独特の音符に合わせて歌います。左手と右手を交互に使いながら、歌も歌うのではじめはなかなかうまくいきませんが、練習を重ねるごとに上手になっていきますのでご心配なく。
お寺によってはいろいろな流派がありますが、曹洞宗は梅花流といい、壱岐の中では梅花流が盛んです。

私が住む地域のお寺は龍泉寺といい、曹洞宗梅花流で(梅花講とも言われ)そのお仲間を梅花講講員とよびます。壱岐の中の一つのお寺にだいたい30人程の講員さんがいらしゃいますが、うちのお寺は講員の多くの方が年配者で活動にも制限があり、現在活動している講員は5名です。龍泉寺で毎月一回の練習会と壱岐の中のお寺17寺を順番に回って行われる月一回の講習会があります。
私は父の死を、友人はご主人の死をきっかけにご詠歌を始めました。法要の時に聞いていたご詠歌を歌えることは喜びとともに仏様のお教えを聞き学ぶことができるありがたいことでもありました。
講習会で「鈴は天に届くように鳴らし、鉦は地に響くように打つ」ときれいな音色になると教えて頂きました。今は上手な人の真似ですが、一生真似すれば本物になると信じ練習をしています。

ご詠歌は単純に習い事と考えてもかまわないと思いますが、何度もお唱えすることで歌詞に込められた仏様の教えが身にしみてゆきます。仲間の互いを思いやること、仲良く明るい生活をしようとすること、いろいろな人たちと知り合いになれること、仏様の教えに沿った善い行いをしようとすることなどです。
壱岐を離れ都会で暮らすシニア世代の方は老後の過ごし方についてお考えのことでしょう。そこで提案ですが、壱岐の地で今日の自分や家族にご縁をつないでくれたご先祖様に思いを巡らし、仏様の教えとあふれる慈愛の中で、心穏やかに第二の人生を送るのはいかがでしょうか?
梅花流のシンボルの梅は寒苦に耐え花を咲かせます。人生も同じように苦難に遭っても精進を怠らなければ、安心の境地にたどり着くことが出来るでしょう。忙しい中にも時には正座してゆったりと目を閉じる時間を持ち、願わくば梅花流のお仲間になって下されば幸いです。

≪この記事を書いた人≫

ナカミさん

壱岐で生まれ育った50代の主婦です。美味しいもの、楽しいこと、新しいことが大好きです。
健康第一、くよくよしない、よく食べよく寝るがモットーです。

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